食堂の原点 その1

幼いころ岡谷市に住んでいた私は、

月に1度だけ楽しみにしていることがあった。

母子家庭だったので、母は朝早くから夜遅くまで働いていて

外で食事をするなんてことはなかった。

給料日後の日曜日に原付バイクの後ろに乗って30分かけて、

町まで出向き、外食をするのだ。

その食堂は光玉(確かこの漢字だったよね?)

まさに昭和の食堂で、うどんからラーメンからかつ丼から

何でもそろっていた。

休日なので家族づれが多くて、いつも賑わっていた。


私がいつも注文したのは「肉うどん」

母は肉屋の娘だったくせに、肉が嫌いで食卓に肉料理が出たことは

なく、唯一この日に私はタンパク質を補給するのだ。

これがほんとに美味しかった。

今みたいにしこしこのうどんではなく、少し煮込んであって

柔らかい麺で、肉の味がしみ込んだ、あまじょっぱい黒い色の出汁だったように記憶する

今はもうお店はないけれど、

もう一度食べてみたいな。

ほんと美味しかったんだよね← くどいか…


やっぱり食べ物ってすごいパワーを持ってるよね。

何十年たっても忘れられない味があるんだ。



そしてこの話はお嬢にいつも聞かせてるので、くどいとか、

食意地がはってるだけじゃんと言われてますface07




2013年10月11日 Posted byでぶりん at 14:38 │Comments(0)昔のこと

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